About

概要

屋号

 アスパル・ワークス
 (英語表記:Aspal Works)

ロゴマーク
代表者名

 浅野和香奈

所在地

 宮城県仙台市宮城野区

事業開始年月日

 令和7年4月1日

事業内容

 ・橋のセルフメンテナンスやインフラの市民協働に関連する研究業務
 ・出前授業や講演の実施
 ・ホームページの制作等、広報に関する業務
  等制作等、広報に関する業務
  等

ご挨拶

始まりは2012年、土木の道に踏み入れた1年目の春。福島県平田村で「住民と学生との協働による道づくり」に参加しました。「雨が降ると砂利が流されて道路がぬかるみ通れない」、そんな地域の課題を役場が生コンを支給し、住民自らが舗装を行い、協働の力で解決する。この経験をきっかけに、「自分たちの地域は自分たちの手で」という協働のむらづくりの精神を学び、地域が持つ力を強く実感しました。この力が、インフラの老朽化を解決する一助になるのではないかと思い、住民自らが簡単に点検し、橋面の清掃を行う「橋のセルフメンテナンス」という活動を提案・実践し、福島県平田村から全国の地域へと展開しています。

日本には、かつて住民が自ら基盤整備を担った「普請」という歴史があります。普く(あまねく)請う(こう)とも読み、社会基盤を地域住民で作り、維持していくことです。しかし、高度経済成長期に入り、豊かさを追求するにつれ、住民の手から離れ、行政による整備や管理へと移行しました。今、その時代の流れは変わりつつあると感じています。さらに日本は、少子高齢化や人口減少、激甚化する災害などの課題に直面しています。これらの現状は、もはや行政だけではインフラの維持管理に限界を迎えることを示唆しています。

私は、これからの社会では、住民一人ひとりが主体的に地域の未来を考え、行政と協働しながら、必要な部分は手を携えて取り戻すことが大切だと考えています。橋をはじめ、インフラの維持や更新についても、行政のみに任せるのではなく、利用者である市民とともに守り、選択や判断を共有する社会を実現したい。そのためには、地域の共有価値基盤を築き、「わたしたち性」を大切にしながら、住民が自らインフラを作り、守り続ける仕組みや制度を育む必要があります。

私は、こうした考え方は、「懐かしい未来」を創ることだとも思います。高度経済成長の恩恵により失われた、地域の絆や共同の精神を取り戻し、少し懐かしいけれども、新しい価値観を持つ未来をつくる。土木を通じて、その想いを発信し続けたい。少しずつでも、地域の未来をみんなで考え、守り、時には選択しながら、共に築いていく社会へと変えていきたいと願っています。

沿革